アセクシャルかもしれない…と悩んだらどうすればいい?特徴と診断も
恋愛ネタといえば盛り上がるトークテーマの鉄板ではないでしょうか。複数人で集まると自然と好きな人や恋人の話題になるというシチュエーションは珍しくありません。
しかし、中には話についていけない人もいるでしょう。あなたがこれまでに「恋愛感情が分からない」「恋人とのセックスに興味を持てない」と悩んだことがあるなら、アセクシャルかもしれません。
ここでは、LGBTQの分類のひとつであるアセクシャルとはなにか、特徴とあるあるをまとめました。アセクシャル診断もご用意したので、気になった方はチェックしてみてください。
目次
そもそもアセクシャルとは?
アセクシャルは、簡単にいうと「恋愛感情や性的欲求を持たない人」のことです。Aセクシャル、エイセクシャルと表記されることもあります。
ただし、すべてのアセクシャルが恋愛感情も性的欲求も一切持たないとは言い切れません。
人の考え方や価値観が十人十色であるように、アセクシャルが抱く感情や欲求も少しずつ異なるケースがあるため、一概に「アセクシャルはこういう人のこと!」と決めつけないようにしましょう。
なお、アセクシャルはLGBTQの分類におけるノンセクシャルと混同されることがあります。
ノンセクシャルは「他人に対する恋愛感情はあるけれど、どの性別に対しても性的欲求を抱かない人」です。よって、ノンセクシャルには恋愛感情がある点で、アセクシャルとは定義が異なることを覚えておきましょう。
アセクシャルの特徴とあるある
続いてはアセクシャルの特徴をまとめます。周囲の人たちや、恋人との関係で起こりやすいあるある話で例えながら解説しますので、ご自身のこれまでの経験と絡めて確認してみてください。
なお、以下の特徴はあくまで一例です。より詳しくアセクシャルの特徴を知りたい方は、後述するアセクシャル診断も参考にしてみてくださいね。
特徴1 恋愛の話題についていけない
ある程度の年齢に達すると、多くの人たちは恋愛に興味を示し始めます。ときには好きな人の話に花を咲かせたり、「あの人が誰々に告白した、付き合った」と盛り上がったりすることもあるでしょう。
アセクシャルは恋愛感情を持たないため、これらの話題についていけません。
特徴2 他人を恋愛感情で好きになる感覚が分からない
アセクシャルは恋愛感情を持たないため、恋愛的な意味で人を好きになる感覚が分かりません。
「それなら、アセクシャルは恋人を作ることに興味がないの?」と、考える人もいるでしょう。しかし必ずしもそうとは言い切れず、アセクシャルの中には「恋愛的な好きは分からないけれど、親愛の意味での好きなら分かる」という人がいます。
そのため「大切な人と一緒にいたい」という思いから、恋人を作るアセクシャルもいると覚えておいてください。
特徴3 性的魅力や、性的欲求の話が理解できない
ある程度の年齢に達すると、人は性的な気持ちを抱くようになります。他人のふとした仕草にドキッとしたり、性的魅力を感じたりするのも、多くの男女が経験することでしょう。
好きな人や恋人に対して、キスをしてみたい、体に触れてみたい、性行為をしてみたいなど性的欲求を抱くのは、いわば生物としての本能です。
しかし、性的欲求を感じないアセクシャルには、この感覚が分かりません。そのため周囲から「あの人がセクシーだ」とか「誰と誰が付き合ってキスをした、セックスをした」という話題を振られても、対応に困ってしまうことがあります。
特徴4 恋人との性行為に興味が湧かない
アセクシャルでも恋人を作ることがあるとは前述したとおりです。しかし、いざ恋人ができても彼ら、彼女らには性的欲求がないため、それが原因で恋人と揉めるケースがあります。
恋人から「私に興味がないの?」「恋人なのにセックスしたいと思わないの?」と責められても、アセクシャルにはその言葉の意図や、恋人の気持ちが伝わりにくいのです。このような行き違いが生じた結果、恋人との別れを選択せざるを得ないアセクシャルは少なくありません。
アセクシャルの割合
アセクシャルの人は、全人口のうち1%はいるといわれています。100人あたり1人の割合でアセクシャルがいると思えば、極端に少ないとは感じませんよね。
ごく当たり前のように他人に対して恋愛感情を抱き、性的欲求を感じてきた人の目には、アセクシャルは特別な存在に映るかもしれません。
しかし、あなたと親しい人がアセクシャルである可能性は、決して低くないことを覚えておいてくださいね。
アセクシャル診断
自分がアセクシャルかもしれないと思ったことがあるなら、以下の診断で一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
いずれかひとつでも思い当たる節があるならアセクシャルの可能性があります。
性行為に興味がない/嫌悪感がある
性的欲求がなく、性行為にも興味を持てません。性的な話題や性行為そのものに嫌悪感を抱いているケースもあります。
性行為に関する話についていけない
周囲が性行為について話していても、ピンとこなかったり、興味を持てなかったりして話題についていけません。
性行為に対して嫌悪感がある場合は、その場を離れる、話を中断させるなどによりその手の話題を意図的に避けることもあります。
性行為に抵抗はないけれど、重要とも感じない
性行為をすること自体に抵抗感はありませんが、別にしなくてもいいと考えています。相手から求められれば性行為はできますが、自分から求めることはないし、誘ってまでしたいとは思わないという方がこれに当てはまります。
性行為はしてもいいけれど、しないほうが楽に感じる
前述の項目と似ていますが、性行為はできるけれど、しないほうが楽と感じているケースです。
このケースでは「性行為はしないほうが好ましい」と考えているため、相手から求められて性行為することにストレスを感じてしまう場合があります。
セクシーな服装を見ても性的欲求を感じない
一般的に、露出が多いファッションや体のラインが見える服装はセクシーといわれます。しかし、そのような服装を見ても「着心地が悪そう」「寒そう」といった感想しか出てこず、性的魅力とはなにかが分かりません。
テレビや雑誌、漫画などの性行為描写は不要と感じる
テレビドラマや映画、雑誌、漫画などを見ていると、ときに性行為を描くシーンが出てくることもあるでしょう。
アセクシャルは性的欲求を持たず、性行為にも興味がないため、その手のシーンを見てもなにも感じません。人によっては「このシーンは必要なの?」と首を傾げてしまうこともあります。
性行為への興味の持ち方が周囲の人と違う
友達や同僚は性行為に興味を持っているのに、自分は持っていないなど、性行為に対する感覚のズレを認識することがあります。
性欲は人の三大欲求のひとつです。多くの人はある程度の年齢に達すると本能的に性行為に興味を持ち、欲望を満たすためにセックスを行います。
しかし、アセクシャルにはこの感覚が分からないため、なぜ性行為をするのか純粋に疑問を抱く人も少なくありません。
性行為は好きだけど、イマイチしっくりこない
アセクシャルの中には性行為が好きな人もいます。しかし、その“好き”は「大切な人と深く触れ合える」という、親愛的な意味での好きである場合があります。
アセクシャルは性的欲求を抱かないため、性欲を満たす性行為は行いません。そのため、性行為をしながらも「イマイチしっくりこない」「なんとなく違和感がある」と感じているケースがあります。
まとめ
自分がアセクシャルだと気付くきっかけは人によりさまざまです。周囲が恋愛や性的な話題で盛り上がっているのについていけないことで、自覚する人も多いでしょう。
なお、この記事をきっかけに自分がアセクシャルかもしれないと気づいたとしても、気に病む必要はありません。
アセクシャルを自覚しながら自分らしく生きている人、アセクシャルでもパートナーと幸せに暮らしている人は、世の中にたくさんいます。
自分がアセクシャルかもしれない、アセクシャルだけど結婚したいと悩んだときは、プロの手を借りるのも手段のひとつです。
『5star LGBTQ縁結び』では、大阪を拠点にLGBTQのパートナー探しをお手伝いしていますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。
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