急増中の代理婚活って?子の幸せな結婚を望む親が知っておくべきこと
子どもがなかなか結婚しない、孫の顔が見たいのに予定がない…と悩んでいる親御さんは少なくないのでは?
今、子どもの結婚を親がサポートする「代理婚活」が世間に広まりつつあるんです。
ここでは「代理婚活ってなに?」という方に向け、代理婚活が広まった時代背景からメリット・デメリット、注意点と成功の秘訣まで詳しく解説します。
結婚適齢期の子どもがいる方、子どもの将来が心配な方はぜひ参考になさってください。
親活・代理婚活とは?
代理婚活とは、親が子どもの結婚相手を探す婚活方法です。
親活、代理お見合いと呼ばれることもあります。
親が子どもに合いそうなお相手を探したり、結婚適齢期の子を持つ親同士がお見合いをしたりと、“親が主導して子どもの婚活を進める”のが特徴です。
代理婚活が活性化した時代背景は?
ひと昔前まで、結婚は「みんなするもの」といっても過言ではありませんでした。年頃になれば縁談があり、そのまま結婚し、家庭を持つのが当たり前だったのです。
しかし、昨今ではこの当たり前が崩れつつあります。親が子に代わって婚活をする背景を深掘りしてみましょう。
生涯未婚率の増加、晩婚化の促進
日本の生涯未婚率(50歳の時点で未婚である人の割合)は年々増加しています。
1950年には男女ともに1.5%だったのが、2017年には女性7.3%、男性16.0%に。そこからたった5年後の2022年には女性10.6%、男性20.1%まで増えました。
(参照:男女共同参画局「男女共同参画白書 平成25年版 生涯未婚率の推移(男女別)」)
晩婚化も進んでいます。平均初婚年齢は、1995年で夫28.5歳、妻26.3歳。それが2021年には夫31歳、妻29.5歳という結果に。
(参照:厚生労働省「令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況」)
子どもが結婚しないことに焦り、親が代理婚活に乗り出すケースは少なくありません。
現在の若い方は経済状況などで結婚に対して消極的
毎日のように値上げや物価上昇のニュースが飛び交う昨今、「経済状況が苦しい」と感じている人は多いでしょう。
特に社会に出たばかりの若い人たちはもらえる給料も少なく、自分ひとりの生活で精いっぱい。「とても結婚して家庭を持つ余裕はない…」と消極的になってしまうのも、婚活を後回しにする大きな要因です。
代理婚活をするきっかけは?
世間の親たちは、どんな気持ちで代理婚活へ踏み切るのでしょうか?3つのきっかけを掘り下げます。
子どもに結婚してほしいから
「結婚して、子どもにも幸せを掴んでほしい」という思いが代理婚活を始めるきっかけになる親は多いです。
自分亡きあとひとりになる子どもを案じて、代理婚活に踏み切る人もいます。
親世代は結婚して家庭を持つのが当たり前だったため、心配になるのも当然なのかもしれません。
孫が欲しいから
「子より孫が可愛い」ということわざもあるとおり、孫を心待ちにしている人は多いです。ひと昔前は「結婚して子どもを産んでこそ一人前」という考えも浸透していたため、その価値観から孫を求める人もいるでしょう。
忙しい本人に変わって
仕事などで忙しく、婚活をする時間がない人もいます。しかし、忙しさにかまけて婚活を後回しにしては、結婚はどんどん遠ざかってしまうのも事実。
忙しい本人に代わって代理婚活をする親御さんも一定数いるようです。
代理婚活のメリット・デメリット
代理婚活にはいい面も悪い面もあります。トラブルを避けるためには、事前にメリット・デメリットを知っておくことが重要です。
代理婚活のメリットは?
まずは代理婚活のメリットを3つまとめました!
親が認める相手を探せる
親に結婚を反対される場面は珍しくありません。子どもを心配する親心からの反対ですが、子どもからすれば認めてもらいたいと思うもの。
代理婚活では、親の目線で子どもに合いそうな相手を探すことができます。“親が認めた相手”を子どもの結婚相手の候補とするため、反対される要素がありません。
話が早く進む
代理婚活は本人が行う婚活より進展が早い傾向があります。親が選んだ相手を子どもさえ気に入れば、トントン拍子に婚活が終わることも。
「親に紹介して結婚を認めてもらう」という手順を飛ばせるのも、スムーズに話が進むポイントです。
親子でお相手候補の情報や雰囲気を共有できる
親が子どもに合うお相手候補を探すには、子どもの好みや希望条件を把握しておく必要があります。「結婚相手にはどんな人が望ましいか」を事前にすり合わせ、共有できるため、親子が同じ方向を向いて婚活を進めやすいのもメリットです。
子どもがお見合いへ進む際にも、あらかじめ親からお相手の情報や雰囲気を聞いておくことができるため、あまり緊張せず当日を迎えやすくなります。
代理婚活のデメリットは?
続いては代理婚活のデメリットを2つまとめました。
子どもの意見が反映されにくい
親が前に出て婚活を進めるため、どうしても相手選びに親の主観が入ってしまうのは懸念すべき点です。
親が気に入った人を子どもも同じように気に入るとは限りません。親世代と子世代では結婚で重視するポイントも異なるため、子どもの意見もきちんと聞くようにしましょう。
婚活が長引くとお金がかかる
どんな婚活でも長期化すればそれだけ費用がかかります。「もっといい人がいるはず」とこだわり続けた結果、費用を捻出できずに婚活を中止するのは非常にもったいないですよね。
代理婚活は計画的に進めることが重要です。
どんな相手をどれくらいの期間で見つけたいか。そのためにどれだけの金額を支払えるのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
代理婚活の方法
さて、代理婚活をする方法を3つ紹介します。利用できるサービスや手段をまとめましたので、ご自身に合う方法を選んでくださいね。
結婚相談所
一部の結婚相談所では、子どもに代わって婚活をする親向けのプランを提供しています。
一般的な流れはこちらです。
- 子どもに代わって親が結婚相談所に入会する
- 仲人からお相手候補の紹介を受ける
- 親から子どもに紹介する
- 本人同士が気に入れば、子どもが結婚相談所に入会する
以降は本人同士でお見合い、気が合えば交際、そして成婚へと進める流れです。
代理婚活サービス
親の婚活をサポートする団体やNPOもあります。婚活の進め方はサービスにより多少異なりますが、一例としては以下のとおりです。
- 親が子どもの顔写真やプロフィールを登録する
- 気になるお相手を探す
- 親同士でお見合いをする
- 親同士が納得できたら、子ども同士でお見合いをさせる
以降の流れは交際、成婚となり、結婚相談所と同様です。
代理婚活パーティー
結婚適齢期の子どもを持つ親が参加する婚活パーティーです。略して、親コンと呼ばれることもあります。
よくある流れは以下のとおりです。なお、参加するには子どもの情報を記入した身上書(しんじょうしょ)が必要になります。
- 会場へ出向き、ほかの親と身上書を見せ合いながら情報交換をする
- 気になるお相手候補が見つかれば身上書を交換する
- 持ち帰って子どもに見せる
子どもが相手を気に入れば当人同士でお見合いをさせましょう。その後、結婚に至るかは本人次第です。
代理婚活の注意点やトラブルにならない立ち回り方は?
子どもに結婚してほしい親心は理解できますが、一線を越えるとトラブルになることも。続いては代理婚活をする上での注意点を3つ解説します。
場合によっては親子関係に大きな亀裂が入ってしまうこともあるため、気をつけてくださいね。
無断で契約をしない
子どもに許可を取らず、勝手に結婚相談所などの婚活サービスに入会・登録するのはNGです。
本人に結婚の意志がない場合はさらに厄介なことに。「大きなお世話だ!」と怒られたり、呆れられたりする可能性も。
婚活は子どもに結婚意欲があってこそ成功するもの。まずは子どもと結婚について話し合い、承諾を得てから活動を始めましょう。
価値観を押し付けない
親の価値観を押し付けすぎるのもトラブルのもと。結婚を急かしたり、なぜ結婚しないのかと問い詰めたりしてはいけません。
代理婚活で素敵な相手候補が見つかったときこそ要注意!「この人にしておきなさい!」とゴリ押しするほど、子どもは「婚活=面倒くさい」と感じ、結婚から遠ざかってしまうでしょう。
前のめりに話を進めすぎない
親同士が盛り上がってどんどん話を進めてしまうのも問題です。当人同士の気持ちは置いてけぼりで、親だけが「今すぐ結婚!」と騒いでしまっては、子どもたちは冷めてしまいます。
子どもは断っていたのに親が勝手に話を進めてしまい、最終的に破断になって「話と違う!」と揉め事になるケースも。最悪、相手側から慰謝料を請求されてしまう可能性もあるため気をつけましょう。
代理婚活では親が前のめりにならないよう注意し、子どもの気持ちを尊重することを最優先にしてくださいね。
代理婚活の成功の秘訣は?
代理婚活で親はどういうスタンスを取ればいいのでしょうか?前述したトラブルを回避し、子どもを幸せな結婚へ導くためにとるべき行動をまとめました。
サポート役として立ち回る
代理婚活において、親は“子どもが婚活を始めるきっかけづくり”をする立場です。親が矢面に立ち、一方的に盛り上がっている状況では代理婚活はうまくいきません。
まずは、代理婚活をしていいか子どもに許可を取ること。婚活の中でいい相手が見つかったときは、子どもに「よければ会ってみたら?」とさり気なく推すくらいの力加減がおすすめです。
これなら子どもも「まあ、1回なら会ってもいいか」と譲歩してくれるかもしれませんよ。
最終決定権は子どもに与える
婚活の主役は子どもです。親がどんなにいいと思った相手でも、最終的に結婚するかどうかを決めるのは子どもになります。
「絶対この人がいい!」「間違いないから!」と自分の価値観を押し付けるのは、前述のとおりトラブルのもと。
子どもがNGと言うなら素直に聞き入れ、本人が「この人がいい」と思える人と出会えるまで根気よく寄り添ってあげてください。
子どもの幸せを一番に願う
子どもの幸せを願うなら、親は子どもの一番の理解者としてそばにいるべきです。悩んでいるときは話を聞き、アドバイスや励ましの言葉を伝えながら、子どもが自分の幸せを掴めるよう見守ってあげましょう。
世間体や自分の価値観を優先して「早く結婚を!」と迫る親は、子どもの目に“独りよがりな人”として映ります。
「自分の都合より子どもの幸せが一番大事!」という心持ちが代理婚活の成功のカギです。
まとめ
晩婚化が進む日本で代理婚活が増えるのは必然なのかもしれません。子どもの気持ちを第一に考え、親は一歩引いて見守るというスタンスさえ守れば、代理婚活の成功確率はぐっと高まります。
婚活で子どもを幸せな結婚へ導くためには、なにより信頼できる相談先を見つけることも重要です!
大阪の枚方市に拠点を構える『5star縁結び』でも、代理婚活に取り組む皆さまのお手伝いをしています。
当社が提供する『親子婚活』は、その名のとおり親子で進めていただく婚活です。お相手探しもご一緒に、カウンセラーへのご相談も親子そろってお越しいただくことで、お互いが納得できる結婚が叶います。
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